2011年09月09日
血のリズム
波のように寄せてはかえす性別で生まれた。
思春期から30代前半くらいまで、そのバイオリズムに苦しめられた。
血のリズムで、自分には抗えない精神的な上がり下がりに苦しめられた。
心が沈んでどうしようもない時、
私は、彼に会いに行った。
躰ではない。
気持ちが「底まで行く」と、自分で自分を助けられない。
そんな時、彼の元を訪れると
話をしているうちに、
私の心は軽くなり、それが自分で見えた。
あれから、
6年が過ぎた。
彼が自分で自分の人生に幕を引いた年から。
夜中に目覚める。
心の中で、北風が吹いた。
彼に会いたかった。
血のリズムに苦しめられていたのに
今では、そんな自分が別の人間のようにしか思えない。
あるいは、そんな自分は死んで
今の私は、まるで当時の私とは別の人間みたい。
Posted by ico the second at 21:07│Comments(0)
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